異変
11月2日
その日は所用で7キロ歩いていた。
歩いていたからか、いつもよりは疲れていた。
しかし、今年は
「何が何でも自己ベストを出す!」
そのつもりで、8月末から走り始めたので
多少の疲労で走らないという選択肢はなかった。
いつも通り走り出す。
櫟本駅(約2キロ)まで順調。
帯解駅(約5キロ)までも順調順調。
6キロ過ぎの下り坂にてステップ気味に走っていると
「パキッ♡」
と、音がなり、膝カックンされた感じになった。
さっきまでとはまるで違う足で走る感じだ。痛い!
それでも走る!
痛いからってここで走らんかったら負けや!
と、自らを奮い立たせ続行させたのが全ての間違い。
とにかく走る以外は考えられなかった。
最初はそれほど痛みがなかったが、走れば走るほど痛くなる。
家までは約5キロ。とてもじゃないが走れないし、そこまで歩けない。
迷わず終電のJRに乗り、天理駅を目指した。
無事に駅に着くも、改札までの下りの階段が激痛。
降りると、
「ようこそおかえり」
と柱に巻き付かれた文字に泣きそうになった。
何とか家へ帰れた。
それから5日経てば痛みもない。
また、走り出す!
8キロゆっくり走っても問題ない。
更に2日後、
15キロ目指して走り出す。
が、11キロ地点で左膝に激痛が帰ってくる。
こんな感じで3週間走って痛めてを繰り返し
ついに11月26日に整骨院へ行く。
整骨院の先生との出会い
この整骨院の先生と出会えたのも奇跡に近い。
以前、ラグビーの練習で首のケガをして通っていた時期もあった。今回もお願いしようと試みたが、完全予約制もあってその日は埋まっていた。別の整骨院に電話するも、これまた受け付けてもらえず。3件目も同様だった為
この街はどんだけ整骨院に依存してんだ!
と思いきや、4件目でようやく
「来てください」と言われた。
準備し、急いで向かおうとした時、1件目の整骨院から、
「キャンセルが出たから見れますよ」
と言われたので、行き先を変えてその整骨院へ向かった。
診てもらうなり、
「これは普通じゃないから紹介状を書くので、なるべく早めに病院へ行って」
と言われ2日後、医者に診てもらい手術を勧められた。
が、最初は自然治癒を懇願した!なぜなら、
奈良マラソン出走を諦めていなかった。
いや、諦められなかった。
医者で診てもらったことを整骨院にて正直に話をし、改めてマラソンに出たいと伝えた!
すると整骨院の先生は
何の為に走るのですか?
走ることで仕事先や家族は喜んでくれますか?
と。
答えを考えたが出てこなかった。
マラソンによって感動を与えてもらっていた自分が、マラソンによって自分や家族、仕事先まで迷惑かけようとしていることに気づき、出走を断念した。
そして、12月17日手術を決意した。
明日に向かって
看護師さんの声で無事28日朝を迎えた。22時には寝てて4:30にを覚ましたが、その後もウトウトしていたと思う。検温は2回とも34.9℃で3回目で35.9℃になり許してもらえた。
点滴も2本目が入る。時間は刻々と迫ってくる。僕は何も出来ないのだから、神様にもたれるしかないのだと実感できた。すがるものがあるのは本当にありがたい。今日は1日、素直の勉強をさせてもらおうと思う。
どうせやるなら楽しまな損!